• NK缶

    仕込蔵の巨人。
    NK缶は原料を洗ったり、浸漬したり、
    煮たり、蒸したりする醸造機械だ。
    様々な醸造機械の中でも、
    まるで巨人のように、
    無骨でどっしりと構える様が印象的だ。
    かつて、この巨人を使いこなせるようになることが、
    自分の目標でもあった。
    今ではこの巨人を従え、より良いものをつくりたいと思う。

    NK Can
    Giant of Shikomi Kura
    The “NK Can” is a brewing machine that washes, soaks, boils, and steams the raw material.
    The “NK Can” is giantlike large in a variety of brewing machines.
    Came to being able to master this giant was my target before.
    I want to make the better one by handling this giant.

  • 工場見学のお礼

    感性のままに。
    三関小学校三年生のみんなから、
    お礼の手紙が届いた。
    それぞれの文章もさることながら、
    思い思いに色付けた枠組みからも
    彼らの自由な感性が受け取れた。
    僕たちは、
    味と匂いの部分でしか
    教えられることはないけれど、
    見ることも、聴くことも、触ることも、
    自分の感性のまま、大人になって欲しいな。

  • 工場見学

    まっすぐ見つめる。
    いつもより早めの雪景色。
    ヤマモに5人の小学生が来た。
    紙にぎっしり質問を携えて、次々に投げかける。
    「えっ!」と驚くような鋭い質問もあり、
    思わず感心してしまった。。。
    純粋でまっすぐ見つめる彼らに、
    正直なモノづくりで応えたいと、改めて思った。


    (三関小学校三年生のみなさん、わざわざ寒い中来てくれてありがとう!)

  • 米糀

    蔵人のこころと
    生成色の花。

    自然のままの色で
    凛と咲く、その姿に、
    蔵人は笑みを浮かべる。
    寝ずの番を続け、
    精魂込めてつくりあげた米糀は
    生成色(きなりいろ)の
    見事な花を咲かせる。
    かけがえのない
    糀菌の花には、
    蔵人のこころが宿る。

  • 甘酒

    時間をかけるもの
    のはかり方。

    味噌の仕込みに追われる今、
    糀の良し悪しを、
    甘酒の出来で判断します。
    長い発酵期間にできる、
    香りと甘味をみるから
    その作り方にも時間がかかる。
    58度で7時間。
    水と糀だけでつくります。
    これでできた甘酒は
    すこぶる甘く、後味がすっきり。
    今年もヤマモの味になった。

    材料(2人分)
    糀・・・・・・・・・・300g
    水・・・・・・・・・・600g
    作り方
    ①糀と水を炊飯ジャーに入れ、58度を保ちます。(70度以上にならないように保温します。)温度計で時々品温をみながら、この状態で7時間かけます。
    ②最後に鍋で一度沸騰させ、殺菌してできあがり。
    (糀のつくる酵素だけでつくられる自然の甘味です。砂糖なしでどれほどあまくなるのか試してみてください!これが、米味噌が甘くなる「からくり」です。)