• 内蔵

    漆黒の蔵。
    玄関を入って真向かいに構える。
    「ヤマモの顔」とも言える
    黒漆喰の土壁で護られた蔵。
    一年中ひんやりとし、適度な湿度を保つ。
    味と歴史と人の想い。
    これまでにも、たくさんのモノを護ってきた。
    これからもこの蔵と共に歩んでゆく。

  • 木桶

    いのちのぬくもり。
    大木からつくられたこの桶は
    自分の年齢をはるかに超える。
    ヤマモの大先輩のこの樽は
    今でも私たちに教えてくれる。
    木のぬくもりがあるから、
    生き生きとした、いのちが宿る。
    ということ。

  • リサイクル

    また、綺麗になるまで。
    ヤマモの一升ビンは、
    ヤマモとお客様のところを、行ったり来たりする。
    空っぽになって役目を果たすと、彼らはまたヤマモへ戻ってくる。
    「ただいま。」

    各々の光を放ちながら。
    洗浄された一升ビンは、台車の上に。
    生まれが違う彼らは、それぞれの持つ色を放ち始める。

    個性。
    輝きを取り戻した一升ビンは、
    また、新たな命を吹き込まれる。
    こうして、彼らは再びお客様の元へ。
    「いってきます。」

  • その、一滴までも。
    醸造業を営む私たちにとって、
    舟(圧搾機)から流れ出る、最後の一滴までも、
    我が子同然に扱います。
    手塩にかけて育てた、最後の一滴は、
    驚くほどの「あたたかさ」と「うまみ」をもっている。
    そんな我が子らは、
    しっかりと活躍できているでしょうか?