• 干し柿

    土地の空気。
    秋に収穫した柿が、
    ここ数日の寒さで澄んだ空気に
    ぎゅーっと凝縮されて
    やさしいあめ色になる。
    皮はやわらか、中はとろり、と
    瑞々しい干し柿になった。

  • きりたんぽ鍋

    お米も鶏もお野菜も、
    仲良くひとつ鍋の中。

    「秋田と言えば?」の質問に返ってくる答え。
    なまはげ、ハタハタ、そして「きりたんぽ」。
    だからと言って「きりたんぽ鍋」の「きりたんぽ」
    だけが人気者じゃぁ、やきもちを妬く奴がいる。
    比内地鶏、舞茸、ネギ、こんにゃく。
    忘れちゃいけないゴボウのササガキ。
    きりたんぽを「主食」に、沢山の具材を「おかず」に。

    材料(4人前)
    米・・・・・・・・・・・・・・1カップ
    比内地鶏・・・・・・・・・・・もも2枚
    ねぎ・・・・・・・・・・・・・1本
    ごぼう・・・・・・・・・・・・1本
    まいたけ・・・・・・・・・・・1パック
    糸こんにゃく・・・・・・・・・1袋
    せり・・・・・・・・・・・・・1束
    あま塩しょうゆ・・・・・・・・大さじ8
    みりん・・・・・・・・・・・・大さじ2
    鶏だし汁・・・・・・・・・・・5カップ
    酒・・・・・・・・・・・・・・大さじ1
    塩・・・・・・・・・・・・・・少々
    作り方
    ①炊飯器に米と同量の水を入れて炊き、ご飯をすり鉢に移し、粒が半分残る位にすり潰す。
    ②そのご飯を適量取り、手に塩水をつけながらまるめ、棒につけて、3センチの太さに形を整える。
    ③これを焼き網で焼き色が付くまで焼き、焼き上がったら棒から外し、食べやすい大きさに切っておく。
    ④鶏肉は一口大に切り、まいたけは食べやすい大きさに分ける。牛蒡はささがきにして水にさらし、ねぎは斜めに切る。
    ⑤鍋に調味料をすべて入れ、比内地鶏、ごぼうを入れて煮る。
    ⑥火が通ったところで、まいたけ、ねぎ、糸こんにゃく、きりたんぽを入れ、あまり煮すぎないうちに器にとり、せりを入れていただきます。
    (鍋は鉄鍋か土鍋だとおいしくいただけます!)

  • 栗の渋皮煮

    “ころころ”のわけ。
    ごつん、ごつんと屋根から音がする。
    一年かけて実った栗が、
    しびれを切らして落ちてくる。
    虫に食べられていないか注意して、
    長靴でとげとげの“いが”を
    踏みつけながら栗を取る。
    そうして採れた栗だから、
    渋皮まで傷つけてしまわぬよう、
    丁寧に煮る。
    手間隙かけてつくるから
    見た目“ころころ”のしっかりものになる。


    材料
    栗・・・・・・・・・・・・・1kg
    砂糖・・・・・・・・・・・・450g
    白ワイン・・・・・・・・・・100cc
    重曹・・・・・・・・・・・・少々
    作り方
    ①渋皮に傷をつけないように栗をむく。
    ②鍋に栗を入れ、ひたひたの水と重曹小さじ1/2を入れて煮る。
    ③煮汁が黒くなったら捨て、さらに水を足し、重曹を小さじ1/2弱入れて煮る。重曹の量を減らしながら、煮汁に色が付かなくなるまでこれを繰り返す。
    ④煮汁に色が付かなくなったら砂糖、ワインを入れ弱火で長時間煮て、出来上がり。
    (ワインの代わりにブランデーやラム酒など他のお酒で雰囲気が変わります。バニラアイスとラム酒でいただくのがオススメです!)

  • 芋の子汁

    おかわり大歓迎。
    秋田の人達は何杯もおかわりするこの料理。
    だからお母さんたちは、
    大きな鍋いっぱいの芋の子汁をコトコト煮る。
    今夜は何杯おかわりするかしら、
    これで足りるかな。
    沢山沢山の具材は、
    家族みんなの明日の元気の源になる。

    材料(4人分)
    鶏肉・・・・・・・・・・・・・・・120g
    里芋・・・・・・・・・・・・・・・240g
    こんにゃく・・・・・・・・・・・・120g
    豆腐・・・・・・・・・・・・・・・120g
    なめこ・・・・・・・・・・・・・・120g
    せり・・・・・・・・・・・・・・・25g
    秋田味噌(つぶ)・・・・・・・・・80g
    酒・・・・・・・・・・・・・・・・少々
    煮干・・・・・・・・・・・・・・・25g
    水・・・・・・・・・・・・・・・・4カップ
    作り方
    ①里芋を適当な大きさに切り、浸るぐらいの水とみそ少々で煮ておく。
    ②鶏肉は一口大に切り、酒とみそで下味を付ける。
    ③煮干でだし汁をとり、湯通ししたこんにゃく、鶏肉、なめこ、①の里芋を加えて煮る。あくは丁寧に取る。
    ④材料がやわらかくなったら豆腐を入れ、みそで味を調える。
    ⑤器に盛ってからせりを放って出来上がり。
    (ヤマモでは味噌ベースに鶏肉とせりがスタンダードですが、しょうゆベースも、もちろんです!地域によっては牛肉やねぎ、ごぼう、まいたけと具材は多種多様です。地域別に味が楽しめるのも面白いところです!)

  • 枝豆

    最強のつまみ食い。
    枝からもぎとって、サッと塩茹でをする。
    大きなザルにあげて、夕飯を待つ。
    幼い頃から手伝いでよくやっていた。
    旬の今頃は、
    びっくりするほどうまいから、
    毎日のように食卓に並び、
    イヤと言うほど、たらふく食べる。
    それでも一番おいしいのは、
    ザルからひょいと、つまんだときだ。