• 裸まつり

    粋な男たち。
    岩崎に伝わる能恵姫伝説により、
    初丑に水神様を祭る。
    我先にえびす俵を奉納しようと
    「じょぃやさぁ」の掛け声で
    男達が闘う。
    奉納前の裸のぶつかりあいと
    その後に互いを称え輪になる姿が、
    何とも粋で格好がよかった。

  • 足跡

    振り返る、足跡。
    不意に積もった雪道に
    足跡を見つけ、ふと思う。
    今年一年自分を導いてくれた、
    先人の“足跡”と
    自分のつける“足跡”は
    どうだったか、と。

  • 柿もぎ

    収穫での、ひとコマ。
    みんなで3本の柿の木から、
    柿をもぐ。(もぐ=とる)
    今年、最後の収穫。
    「落どすよー。」
    「はーい。」
    一人が木に登り、ざくざくと枝ごと切る。
    もう一人が木の下で柿を受け取る。
    誰もが思い描く、
    童謡や昔話にあるような採り方だ。
    失敗して地面に落とすのもご愛嬌。
    そんなやりとりが、楽しいのだ。

  • 紅葉

    ちいさい秋。
    つんとした空気と共に
    徐々に色付く赤色黄色。
    その鮮やかさにつられて、
    小さな秋を見つける。

  • 秋の夕暮れ

    夕暮れどきの、ノスタルジー。
    夕暮れ時に、決まって、
    なつかしい気分になるのは
    何でだろう?
    幼い頃に
    家族の迎えを待ったとき。
    まだ、まだ、
    遊んでいたいと思ったとき。
    このままで居たいと思ったとき。
    感情の波とともに
    あの赤い夕日が忘れられない。
    夕暮れ時には、胸が騒ぐ。